漢方内科

舌診と脈診を行い、一人一人の証(しょう)に合う漢方を処方致します。 現在の治療で効果を実感できない時、漢方薬は新たな有力な選択肢になります。

漢方でさまざまな体の不調の改善が期待できます

  • 肥満症・ダイエット漢方
  • 便秘症・下痢症、嘔吐症
  • 急性及び慢性の胃腸炎、過敏性腸症候群、肝機能異常
  • 排尿トラブル:頻尿、排尿困難、慢性腎炎、IgA腎症
  • むくみ・冷え症
  • めまい・頭痛・片頭痛
  • 肌荒れ (ニキビ、湿疹、疣贅(いぼ)、そう痒症、蕁麻疹など)
  • 腰痛・関節痛・神経痛
  • 更年期障害・妊活・生理不順、PMS、POCS
  • 慢性疲労、虚弱体質、
  • 不眠・不安・パニック障害・急性ストレス障害、抑うつ、うつ病
  • 小児のかんしゃく、ADHD、発達障害、低身長、低体重、成長障害

漢方外来の特徴・診察する疾患、症候

漢方

漢方外来では、ダイエット漢方、便秘症、肥満症、更年期障害、めまい、不安症、不眠症、冷え症、頻尿、慢性湿疹、アトピー性皮膚炎、いぼなどの各種皮膚のトラブル、慢性疼痛、神経痛、コロナ感染後遺症など様々な体の不調を漢方の力で総合的に改善を図ります。 直接医師による診察を受け、病歴・訴えなど細かい問診で症状を確認した上、証に合わせた漢方の組み合わせを処方します。 サプリメントや市販の漢方もいろいろありますが、直接診察して処方しているわけではないので、処方の組み合わせや、症状に適しているかどうかも分からないのと、市販の漢方の生薬成分の産地、年数、等級が不明、そして、含量は一般的に、処方する漢方薬よりやや少ないことが多い。製造するメーカーもさまざまで、薬剤のような厳格な臨床試験、安定した品質管理を受けていないので、まず、お勧めできません。まず、一度、漢方外来でご受診することをお勧めいたします。  

ダイエット漢方・痩身漢方・肥満症

防風通聖散を代表するような漢方薬を主に用います。基礎代謝を持続的に亢進させるため、発汗作用、そして、排便改善作用、排尿改善作用がありますので、体の代謝をよくして、肥満を改善していきます。同時に、発汗・排便・排尿という3系統に対する排毒作用も期待できます。痩身効果は個人差もありますが、約3-4kgの効果があります。便秘がない方は服用後に便がゆるくなり、1日2-3回の軟便~下痢便になりますが、数週間で慣れてきます。便がゆるくなりすぎる方には、整腸薬なども併用可能です。他には、ダイエット効果はやや落ちます。下剤成分が除去された「大柴胡湯去大黄」もダイエットとして利用しております。

便秘症・排便異常・ガス貯留・過敏性腸症候群

便秘症を中心として、胃腸のトラブルは、漢方薬も得意とする分野です。便秘症は、桃核承気湯、大黄甘草湯、麻子仁丸、潤腸湯などが多種類の漢方処方があり、便の性状、年齢、体力、証に合わせて使い分けております。一番多く使っているのは、麻子仁丸です。麻子仁丸は、麻の種で、他の成分の杏仁とともに、便に脂肪分と潤いを与えますので、乾燥して、兔の糞のようなコロコロ便にとても効果的です。中年から高齢者の方にも適応範囲が広いです。 ガス貯留:大建中湯など腸を温めて、よく動かす漢方があります。 過敏性腸症候群:西洋薬との併用もよい選択肢ですが、漢方単独でも非常に効果的なものがあります。代表的なものに、桂枝加芍薬湯という漢方があります。

めまい・ふらつき・たちくらみ・気象病

漢方外来で最も多く来られるのは、こちらの訴えです。めまいもいろいろありますが、頭の位置がを動かすことで、ぐるぐる回転するような回転性めまい(良性発作性頭位めまい症)を引き起こすものもあれば、耳鳴り・難聴を伴うメニエール症候群のようなものふわふわするものもあります(浮動性めまい)もあります。また、低気圧が接近するときに増悪し、耳閉感、頭重感、めまい、頭痛、嘔気を伴うような気象病と呼ばれるものもあります。いずれも、内耳の循環不全、三半規管の機能低下に原因があり、漢方医学的には「水毒」と解釈されます。内耳の水(内リンパ、外リンパ、血流)の改善を促進することで、著名に改善することがあります。代表的漢方は、五苓散、苓桂朮甘湯、半夏白朮天麻湯、九味檳榔湯などを使用しております。

長引く感冒症状

風邪がなかなかすっきり治らない、咳嗽、痰、鼻閉、鼻汁、倦怠感、疲労感などの症状が持続するときも、漢方薬で改善することが期待できます。漢方外来では、個人の症状に合わせて、症状の軽減、改善を図ります。

コロナワクチン接種後の副反応

コロナワクチン接種後にさまざまの体の不調が現れることがあります。直後から出現する急性期症状(発熱、頭痛、筋肉痛、しびれ、倦怠感など)もあれば、1-2ヶ月後頃に出現する体の変化、不調(血尿、蛋白尿、頭痛、倦怠感、起立性低血圧、立ちくらみ、ふらつき、めまい)など様々です。 中には、月単位、年単位で悩まされることもありますが、西洋医薬ではなかなか対応できるものが少なく、皆様は、非常に困っていることが多いことが日常臨床でよく遭遇します。

コロナ感染症後遺症(とその代表的な漢方処方)

全身症状

  • 発熱 ⇨ 麻黄湯、麻黄附子細辛湯
  • 関節痛 ⇨ 防已黄耆湯、二朮湯
  • 筋肉痛 ⇨ 桂枝茯苓丸、芍薬甘草湯
  • 倦怠感 ⇨ 補中益気湯、人参養栄湯

呼吸器症状

  • 咽頭痛 ⇨ 桔梗湯
  • 咳 ⇨ 麻杏甘石湯、五虎湯、竹茹温胆湯
  • 痰 ⇨ 麦門冬湯、清肺湯
  • 胸痛 ⇨ 桂枝加朮附湯

精神・神経症状

  • 不眠 ⇨ 酸棗仁湯、柴胡加竜骨牡蛎湯
  • 頭痛 ⇨ 釣藤散、呉茱萸湯
  • めまい ⇨ 五苓散
  • ふらつき ⇨ 苓桂朮甘湯

その他

  • 味覚障害 ⇨ 当帰芍薬散
  • 嗅覚障害 ⇨ 加味帰脾湯
  • 下痢 ⇨ 柴苓湯、真武湯
  • 腹痛 ⇨ 桂枝加芍薬湯
どんな病気もそうですが、早期の総合的、総力的な治療が非常に重要です。早期の治療がうまくいくと、その後の後遺症に悩まされることも少ない。逆に、早期に治療せず自然治癒に任せると、人によっては、後遺症に悩まされることがあります。感冒後の症状が長引くときに、是非一度漢方外来にてご相談ください。漢方薬でこれらの症状を和らいだり改善が期待できます。